7世紀、中国からもたらされた律令制度の時代が始まると、各地では役所が築かれました。神奈川の地では律令制度によってどのような世界が開かれたのか、考古学の成果から明らかにする展示が、県内2ヶ所、横浜と平塚で開催されました。
横浜会場での見どころは、平成26年度に国の史跡に指定された川崎市「橘樹官衙遺跡群たちばなかんがいせきぐん」や茅ヶ崎市「下寺尾官衙遺跡群しもてらおかんがいせきぐん」などの官衙遺跡とその周辺の遺跡、こうした地方の役所が地域に造営された背景について紐解く展示です。
横浜会場:神奈川県立博物館
■会期:2024年2月3日(土)~2024年3月6日(水)
■休館日:月曜日(2月12日は開館)、2月13日(火)、2月27日(火)
■開館時間:9時30分~17時(入館は16時30分まで)
■観覧料:常設展観覧券で入場可能。
・一般300円(250円)
・20歳未満・学生200円(150円)
・高校生・65歳以上100円(100円)
■県立博物館での関連行事
(2月10日終了)講演会「古代の相模・武蔵と律令国家」
講師:佐藤 信(横浜市歴史博物館館長、東京大学名誉教授)
(2月17日終了)講演会「古代かながわの官衙と交通」
講師:田尾 誠敏
寒さ厳しい時期、久しぶりの定例会を開催しました。
新年おめでとうございます。コロナ禍のため過去2回中止しておりましたが、ようやく今年度は「第40回の藤沢市遺跡調査発表会」を開催できる運びとなりました。
なお神奈川県下のコロナ感染数を鑑みて今回は懇親会を開催しません。
神奈川県立歴史博物館で開催の「縄文人の環境適応」を見学しました。
※ 開催日の記載を間違えており訂正しました、正しくは25日日曜日、クリスマスに開催しました!
■
縄文時代の中期(約5,500年前~約4,500年前)から後期(約4,500年前~約3,300年前)にかけて、縄文人の社会は、気候の寒冷化に直面します。
この環境の変化に対応しようとする取り組みは、縄文人の暮らしを変化させ、その痕跡は様々な遺構や遺物の様相に見ることができます。
縄文人がどのように環境に適応するための努力をしてきたのか、当時の文化と社会の変化について明らかにします。
7月に予定していた見学会は、空調設備故障のためやむなく中止しましたが、改めて訪問しました。
平野の果てに現れる複雑に入り組んだ丘や谷。
多摩丘陵は、東京と神奈川を隔てる境界にあたっています。
丘陵は人々を隔てる境界=「境」となっていますが、人々は時にそこに交通路=「道」を見出して離れた地域をつなぎ、またそこに秘められた豊富な資源=「恵」を求めて集うこともありました。
多摩丘陵が見せる3つの顔に人々はどのように向き合い、関わってきたのか。
本展示では多摩ニュータウン地域を中心にその多様なあり方を探ってみたいと思います。
7月30日に開館したばかりの茅ヶ崎市博物館を見学しました。
これまで市内海岸にあった「茅ヶ崎市文化資料館」が開館50年を機に移転整備され、「大地と人の物語」をテーマに据えた博物館が開館しました。
■ 茅ヶ崎博物館のテーマは「大地と人の物語」
資料がずらりと並ぶサマリー展示に導かれて基本展示室へ入ると、茅ヶ崎のシンボルが散りばめられた茅ヶ崎絵巻が現れます。
「海岸・砂丘・川・低地・丘陵」、茅ヶ崎を特徴づける5つの地形に応じて17の展示テーマを設け、いちどに8テーマずつ展示する予定です。
■ 『鎌倉殿』の時代の茅ヶ崎」
最初の企画展では、鎌倉時代を中心に湘南や茅ヶ崎にゆかりのある武士、当時の遺跡として重要である「旧相模川橋脚」を紹介します。
また鎌倉時代の出土品なども展示します。
旧相模川橋脚レプリカ展示あります!
第10回夏の勉強会を開催しました。鯉渕氏に「堀之内式土器の地域性と神奈川県内における型式偏差」について発表いただきました。
会員の皆様にはハガキでご案内しました通り、見学先の空調設備故障のため7月臨時例会は中止となりました。この秋以降に改めて見学会を開催したいと思います。 → 10月の定例会案内で見学予定となりました!
平野の果てに現れる複雑に入り組んだ丘や谷。
多摩丘陵は、東京と神奈川を隔てる境界にあたっています。
丘陵は人々を隔てる境界=「境」となっていますが、人々は時にそこに交通路=「道」を見出して離れた地域をつなぎ、またそこに秘められた豊富な資源=「恵」を求めて集うこともありました。
多摩丘陵が見せる3つの顔に人々はどのように向き合い、関わってきたのか。
本展示では多摩ニュータウン地域を中心にその多様なあり方を探ってみたいと思います。
今年の「発掘された日本列島展」の会場は、江戸東京博物館が長期改修に入っているため、埼玉県大宮にて開催されました。会報169号に横川遼平氏の見学記が掲載されます。
(埼玉県立 歴史と民俗の博物館プレスリリースより)
併せて開催する地域展「埼玉の史跡」では、県内に所在する国指定史跡の中から、各時代、各地域を代表する遺跡である貝塚、埼玉古墳群、城館跡の3種類を取り上げます。各史跡における調査・研究の成果、整備状況の解説を通じて、文化財保護の取り組みを紹介します。
久しぶりの見学会として、館内の県立歴史博物館で「洞窟遺跡を掘る」を見学しました。会報168号に横川遼平氏の見学記を掲載します。
■ 関連オンラインイベントの案内:全てオンラインで楽しめます!
神奈川県の動画広報「かなチャンTV」にて一覧掲載中!
●オンライントーク
※後半は会期終了後の公開予定
●オンライントーク
開催日 [2022年5月20日~]
●オンライントーク
開催日 [2022年6月10日~]
●オンライン現地ツアー
●オンラインギャラリートーク 「洞窟遺跡を掘る ー海蝕洞窟の考古学ー」
開催日 [【前半】2022年5月27日~、【後半】2022年6月3日~]
●学芸員による展示解説 特別展「洞窟遺跡を掘る-海蝕洞窟の考古学-」
※会期終了後の公開予定
開催日 [2022年4月30日、5月14,28日、6月11、25日]
まる2年ほぼ活動停止が続きましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。令和4年度の定例総会の開催について、ようやくご案内を差し上げることのできる運びとなりました。
久しぶりの対面形式での会議開催となり、また総会後の若手研究者を囲む考古学勉強会においては、高橋智也氏に二年越しの登壇をいただきました。
◼️定例総会
【第一部 令和4年度 定期総会 主要議題】
【第二部 第15回 若手研究者を囲む勉強会】
演題:「三十稲葉式土器の製作技術」
発表:高橋 智也氏
2012年3月國學院大学文学研究科史学専攻修了、修士論文「縄文時代中期勝坂式土器における土器形式の実態」。 現在、茅ヶ崎市教育医委員会 教育推進部社会教育課 文化財保護担当。
参考:これまでに登壇された若手研究者をご紹介します。
第1回:西野吉論
第2回:西野吉論
第3回:斉藤あや
第4回:中尾麻由美
第5回:副島蔵人
第6回:藤山龍造
第7回:楠恵美子
第8回:澤浦亮平
第9回:川島裕毅
第10回:加藤大二郎
第11回:館 祐樹
第12回:金馬義郎
第13回:高橋桃子
第14回:成澤 亮
第15回:高橋智也
■ 4月 例会 特別展「ポンペイ」 見学
今年は関東も寒さの厳しい時期が長く、水仙や桃もようやく弥生になってほころび始めました。桜のひらき具合も気になる頃、上野国立博物館ポンペイ展の最終日、新年度例会を企画していましたが、当日チケット売り切れのため急遽「空也上人展」の見学となりました。
紀元後79年、イタリアのナポリ近郊のヴェスヴィオ山で大規模な噴火が発生、ローマ帝国の都市ポンペイが火山噴出物に飲み込まれました。埋没したポンペイの発掘は18世紀に始まり、現在まで続いています。
本展覧会では、壁画、彫像、工芸品の傑作から、食器、調理具といった日用品にいたる発掘品を展示。2000年前の都市社会と豊かな市民生活をよみがえらせます。